2015年3月1日日曜日

おすすめの本ー3月編ー

今月から始めるおすすめの書籍シリーズ

今回、紹介する書籍は…

『新ME機器ハンドブック』
社団法人 電子情報技術産業協会 編
コロナ社

この書籍の良い点は、執筆者にある。

例えば、今までの書籍の執筆者は、病院の臨床工学部門の技士長や、臨床工学系の大学の教授などが主であった。

もちろん、医療機器は臨床の現場で使われる物であるため、臨床の現場で働く人が書いた方が説得力がある。

そしてそれは、その通りである。

では、この本の執筆者は誰なのか?

それは、大手の医療機器メーカーの人たちである。
例として、テルモ、日本光電工業、フクダ電子、島津製作所、キャノン、東芝メディカルシステムズ、オリンパスメディカルシステムズ、富士通などである。

より工学的、システムの面に注目して書かれている。

肝心の内容であるが、部門ごとに分かれている。


部門1:生体現象測定記録装置
心電計・心拍出量計・眼科検査装置など
部門2:生体情報モニタ
医用テレメータなど
部門3:検体検査装置
血液検査装置・遺伝子診断装置など
部門4:画像診断システムおよび医用テレビジョン
核磁気共鳴画像診断装置・光コヒーレンストモグラフィなど
部門5:治療装置および手術装置
ガンマナイフ装置・ハイパーサーミア装置など
部門6:人体機能補助装置
人工心臓・人工内耳など
部門7:医用システム
病院情報システムなど

臨床工学技士や臨床検査技師、診療放射線技師などが関わる幅広い医用機器が記載されている。

是非、参考にしていただきたい。